カサ



ザー。
ザー。
ザー。
朝の天気予報で雨ふらねぇっていってたじゃないか!
なのになんだよコレ!!
んあで、こんなザーザーザーザーふってんだよ!!
「本当ありえないよね…こんなに土砂降りだなんて…あーあやだなな傘持ってる
けど さ、濡れそう…」
横を見ると、傘を開こうとしていた深司が立っていた。
「あ…」
「あ…じゃねぇよ」
俺は思いっきり髪をかいた。
「うるさいなぁ…。ところでさぁ、傘持ってないの。ドジだね。梅雨なんだから
油断 してると、雨に降られて風邪ひくよ…テストも近いのにね…まぁ風邪ひいてテス
ト受けられなかったらライバルが減るから良いんだけど…ああでもアキラはライバル と呼
べるほどテストの点数良くないか…」
じめじめした中で、コイツのぶつぶつとした口調を聞いてると無性に腹が立って
くる。
「傘持ってないなら入ってく?」
「へ?」
「嫌なら良いよ」
そう言って深司はカサを指しすたすたとこうとした。
「まって!!まってくれ!!入れて!!」
「…今まで見た中で…一番…なさけない顔してる…」
そう言いながら深司は笑った。
「ムカ」
「今までで一番むくれてる顔してる」
…口や言い返しで、コイツに勝てるわけが無かった。
ザーザーザーザー。
雨はやむ事無く降り続けていた。
後10分くらいで家に着くという頃に深司が口を開いた。
「神尾…俺お前の事が好きだから」
「はへ!?ええ!!?」
「うるさい」
今なんて。
そう聞こうとしたけれど、口が動かなかった。
「でどう?」
「どうって…」
「ああ、そうだよね、神尾は杏ちゃんみたいな明るいこが好きで俺みたいな暗く
てぶ つぶつ行ってるやつのことなんて…」
「っそそんなことねぇよ!!」
深司が驚いたように俺を見た。
「…そのなんていうか…お前にはお前の良いところがあるわけだし…なんていう
かその…結構お前のこと好きって言うか…」
「ふうん」
「なっなんだよ」
「別に」
そう言って、深司が俺の手を握った。
「あ…」
「何?」
深司と繋がった手からドキドキが止まらなかった。





終わり。
意味不明でごめんなさい。
うう……。



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