過剰な紳士


紳士とは、「品格があって礼儀に熱い人」と言う意を持っています。
その為、皆に大変気を使わなければならない。
自らの感情もセーブしなくてはならない。
勿論、ストレスも相当なもので…。
良く、神経質だのインテリだの言われたりすることが多々あります。
ですがそれはあなた方のためを思ってのこと。
なのに、この様な戯れ言を言われたのでは、失礼も甚だしい。
礼儀を弁(わきま)え給え。
…ですがたった一人、私を貶(けな)さぬ人が現れました。
彼は私を貶す代わりに、私に沢山の優しさをくれました。
…彼は少し変わっていて。
他とは少し違うやり方で私に接し、他とは少し違うやり方で私を宥(なだ)めました。
…どうして彼なのか?
フッ、と思った疑問。私は神妙に考えました。
…どうして彼なのか?
どうして彼でなくてはいけないのか?
…より一層募る疑問。
貴方は何故、私の前に現れた?
貴方は何故、私に優しく接し、私を慰めたのですか?
何故、私を…。
私は彼の前でだけ、感情を押し殺さずにいられる。
私は彼の前でだけ、素直になれる。
全てが彼のお陰でした…。
私の押し殺した感情を、彼が全てさらけ出してくれた。
胸の奥にあった憂(う)さが、一気に晴れ渡った。
そんな気がしました。
…もし、私の前に彼が現れてくれなかったら?
きっと私は生きていけなかったことでしょう。
ストレスに押しつぶされ、今や奈落の底へと落ちていたかもしれません。
…今、私がこうして生きていられるのは、貴方のお陰だと言っても過言ではありませんね。
本当に感謝しています。
本当に、心から…。
お礼に貴方に捧げましょう。
この身に心に花束を…。

(END)






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