懺悔


瞳が赤く染まる。
すると気がついた頃、辺りは真っ赤な血の海と化していることが、かれこれ少なくなかった。
…俺は何人の人を傷つけたのだろう?
きっと数え切れないほどいるはずだ。
その中には、勿論君も含まれていて…。
俺はどんな風に君を傷つけた?
どんな風に怒らせて、どれだけ君は、涙を流した…?
何も身に覚えがない。
目が覚めるといつも隣で君が泣いていて。
訳を聞いても話してくれなくて。
只々涙を流すばかりで…。
俺が悪いのは分かってる。
きっと君を泣かせたのも、俺なんだって。
でも俺、素直じゃないから。
素直になんか、なれないからっ。
…俺は慌てて君の前から姿を消した。
もう君の泣き顔なんか見たくない。
君が悲しむようなこと、したくないからっ。
…こんな俺に懺悔を。
大切な人を悲しませてばかりいる俺に、辛い懺悔を与えて下さい。
俺馬鹿だから、こんなことしか思いつかないけど…けど、自分を信じてるから。
これが今の俺にとって一番大切なことなんだって、信じてるからっ。
だから、今は只々君への懺悔を…。
君を愛してるからこそ、自ら自分を傷つける。
君を傷つける代わりになるのなら、この身がボロボロに傷つこうとも…。
自らを焼き尽くす懺悔を望む。

(END)





back

【お買い物なら楽天市場!】 【話題の商品がなんでも揃う!】 【無料掲示板&ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 【ディックの30日間無利息キャッシング】 【1日5分の英会話】